喘息の検査
•呼吸機能検査
•アレルギー検査:血液検査や皮膚反応テストなどを行う。
血液検査:血液を採取し、アレルゲンと結合し反応を起こすIgE抗体の有無を調べる。
皮膚反応テスト:アレルゲンのエキスを皮膚に接触させアレルギー反応の有無を調べる。
喘息の治療法
喘息の治療はめざましく進歩しています。
「長期管理薬」は吸入ステロイド薬が中心になっております。
ステロイド薬は怖いと言う方がいますが、吸入ステロイド薬は、医師の指導のもと適正に使えば害が少なくよい結果が得られます。
吸入ステロイド薬をベースに効果の異なる薬を組み合わせていきます。
•原因やアレルゲンを除去する
•炎症で狭くなったり過敏になっている気管支の状態を抑える
長期管理薬:気管支の炎症を抑えて発作を予防する
•吸入ステロイド薬、経口ステロイド薬:炎症は過敏性を抑える
•経口抗アレルギー薬:アレルギーを抑える
•テオフィリン徐放製剤:気管支拡張作用、炎症や過敏性を抑える効果
•長時間作用性β2刺激薬:気管支を拡張させて痰などを出しやすくする(吸入型、貼付型、経口型)
発作治療薬:発作が起こった時に鎮める
•短時間作用性β2刺激薬
自己管理が大事
喘息を治すには、治療だけではなく、もうひとつ大事なことがあります。
それは、患者さん自身の自己管理です。
自己管理の基本
ピークフロー値を測定し、喘息日誌(日記)をつけます。
※ピークフロー値:吐き出した息の最大瞬間風速のことで気管支の狭さの目安になります。
喘息の発作が来る前にはピークフロー値が下がることが多く定期的な測定によって薬の使用の判断ができます。
喘息日誌(日記)には、ピークフロー値、毎日の咳の状態、薬の使用状況、天候などを記録します。
喘息日誌(日記)のメリット:
①医師は喘息の症状の推移などを把握しやすくなります。
②発作の原因や発作が起きやすいタイミングを把握できます。
③ピークフロー値の変動がとらえやすくなります。
普段の生活で注意すること
アトピー型の喘息では、日常の生活環境を整え、ダニ•ハウスダスト•カビなどのアレルゲンを無くすことが重要です。なかでも特にダニの駆除が重要です。
ダニが発生しやすい条件は、湿度が75%前後、室温が25℃前後のため、ダニを駆除するためには湿度を調節することがポイントです。そのため、室内に洗濯物を干さない、寝具は、洗濯•天日干しするなど乾燥させましょう。また、じゅうたんなどは、ダニのすみかとなりやすいため、出来るだけ使わないようにしましょう。犬や猫など毛の生えたペットはアレルゲンになるので飼わないほうがよいでしょう。毎日、しっかり掃除をし、清潔を心がけましょう。