患者のふん便や吐ぶつを処理する際に注意すること
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)
吐ぶつやふん便に直接使用する場合の消毒液の作り方
【用意するもの】
■ 500mlのペットボトル(よく洗ってから使用します)
■ 家庭用塩素系漂白剤
■ じょうご(金属製は不可)
■ ゴム、ビニール手袋は必ず使用して下さい。【消毒液の作り方】
■ 嘔吐に直接処理する場合は、塩素系漂白剤を50倍に水でうすめて使用します。
(次亜塩素酸ナトリウム濃度 約1000ppm)①500ccのペットボトルに、少し水を入れ、じょうごなどでこぼさないように塩素系漂白剤を約10cc入れます。
10ccの目安は、塩素系漂白剤のキャップ約半分ぐらい入れます。
(メーカーにより多少異なりますがキャップの容量は約22〜25㏄です)ペットボトルのキャップなら約2杯(1杯5㏄)
②そして、水をいっぱいになるように入れます
ペットボトルのふたをキッチリ閉め、よく振って完成です。■1000ccのペットボトルで消毒液を作る場合は、塩素系漂白剤のキャップ8文目~1杯入れます。
ペットボトルのキャップなら約4杯(一杯5cc)
トイレの便座などに使用する場合や洗濯での消毒液の作り方
【用意するもの】
■ 500mlのペットボトル(よく洗ってから使用します)
■ フィンガースプレー(100円ショップで販売しています)
■ 家庭用塩素系漂白剤
■ じょうご(金属製は不可)
■ ゴム、ビニール手袋は必ず使用して下さい。【消毒液の作り方】
■ トイレの便座などの消毒には、塩素系漂白剤を250倍に水でうすめて使用します。
(次亜塩素酸ナトリウム濃度 約200ppm)
①500ccのペットボトルに、少し水を入れ、じょうごなどでこぼさないように塩素系漂白剤を約2cc入れます。
2ccの目安は、小さじ1/2くらいです。ペットボトルのキャップなら約半分以下 (1杯5cc)
②そして、水をいっぱいになるように入れます
ペットボトルのふたをキッチリ閉め、よく振って完成です。トイレの便座や床などの消毒に使用しますので、スプレーの容器に入れておくと便利です。
■ 塩素系漂白剤を水で250倍にうすめた消毒液は、トイレなどの便座などを消毒する場合や洗濯時に使用します。
■ 塩素系漂白剤の濃度が濃いほど効果的ですが、濃度が濃いほど金属がさびたり、衣類の地色などが脱色をおこしなすくなります。床や取っ手などに使用した場合は、消毒後に水で洗い流すか布などでふき取るようにしてください
ppm(パーツ・パー・ミリオン)は、100万分のいくらであるかという割合を示す単位です。
主に濃度を表す時に使用されています。(例)1000ppmは、0.1%と同じです
【塩素系漂白剤を使用する場合の注意事項】
■必ず換気を十分におこなってください
■絶対に酸性のモノ(トイレ用洗剤など)に混ぜないでください
■皮膚への刺激が強いので、手袋を使用してください
■皮膚に付着した場合は、大量の水で洗い流してください
■目に入った場合は、直ちに大量の水で洗い流し、医師の診断を受けてください