毎年接種するのはなぜ?

      インフルエンザウイルスは、毎年少しずつ性質を変えているため、世界中の専門家は情報を交換しながら次のシーズンに流行するタイプを予測します。
      その結果をふまえ、ウイルスの種類とその組み合わせを毎年考えてインフルエンザワクチンが作られます。
    したがってインフルエンザワクチンは毎年受ける必要があります。
      ワクチンを受けていても、インフルエンザにかかってしまうことがありますが、受けなかった場合に比べて症状が軽くすむことが多いといわれています。お年寄りをはじめ特に重症になりやすい基礎疾患を持つ成人や小児にはできるだけインフルエンザワクチンの予防接種をおすすめします。

2016/2017冬シーズン

A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09

A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)

B/プーケット/3073/2013(山形系統)

B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

 

ワクチンを接種する前の注意点は?

    インフルエンザワクチンはふ化鶏卵でつくられていますので、生卵を食べるとじんましんが出たり、あるいは特定の薬でアレルギー反応を起こしたことのある場合は、医師に相談してください。また、事前に予診票をよく読んでから受けるようにしましょう。

ワクチンを接種したあとは?

    予防接種を受けた後30分間は、接種医療機関(施設)でお待ちいただくか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
    2週間以内に発熱、頭痛、けいれんなどを認めた時には、すぐに医師に相談しましょう。
      副反応
    接種した後、注射部位が赤く腫れたり、硬くなることがあります。ときに発熱や頭痛なども見られることがあります。まれにショック、アナフィラキシー様症状、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギラン•バレー症候群、けいれん、肝機能障害、黄疸、ぜんそく発作、血小板減少性紫斑病、血小板減少、血管炎(アレルギー性紫斑病、アレルギー性肉芽腫性血管炎、白血球破砕性血管炎)、間質性肺炎、脳炎•脳症、脊髄炎、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、ネフローゼ症候群などが現れることがあります。異常な反応が生じた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。ワクチンによるまれな副反応の頻度は数10万から数100万接種に1例程度と言われており、インフルエンザに罹患した時の合併症として発症する頻度よりも多くはありません。

 

インフルエンザワクチンの接種方法は?

    インフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっております。
      (1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種 (2〜4週間の間隔で)
      (2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種(2〜4週間の間隔で)
    (3)13歳以上の方 1回0.5mL 1回接種
      1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合、12歳として考えていただいてかまいません。
      注1)13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)をおもちの方で、著しく免疫が抑制されていると考えられる方などは、医師の判断で2回接種となる場合があります。
    注2)一部のワクチンは、(1)については「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。